【TOEFL iBT対策最新マニュアル①】TOEFL iBTってどんな試験?試験概要などを詳しく解説

「アメリカの大学に留学したい」という志を持つ人にとって、TOEFL iBTは非常に人気のある試験です。しかし、いざ受験しようと思ったところで、「どうやって受ければいいのか」「受けると何の役に立つのか」などが気になっている人も多いのではないでしょうか。

そこで【TOEFL iBT対策最新マニュアル】では、

・【TOEFL iBT対策最新マニュアル①】ではTOEFL iBTがどんな試験なのかという試験概要から、
・【TOEFL iBT対策最新マニュアル②】では受験申込の具体的な方法、スコアの利用方法などを詳しく解説

という2回に分けて詳しく解説していきます。

これを読めば、TOEFL iBTの全体像が掴めるようになること間違いなしです。
また、併せて検討されることの多いIELTSとの比較もしているので、それぞれの違いが気になっている人もぜひ参考にしてみてください。

それでは、早速始めていきましょう。
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目次

TOEFL iBTってどんな試験?

TOEFL iBTは、アメリカを拠点とする非営利テスト開発機構「Educational Testing Service(ETS))」が開発した、英語を母国語としない人々を対象にした英語技能試験です。
もともとは北米の大学留学を目指す人向けのテストでしたが、現在では北米以外にも130以上の国々、10,000を超える教育機関で実戦的な英語力の証明として認められています。
ちなみに、TOEFL(トーフル)は「Test of English as a Foreign Language(外国語としての英語試験)」の略称で、iBTは「internet-Based Test(インターネット方式試験)」の略称です。
TOEFLはもともと紙ベースの試験でしたが、現在では一部の発展途上国を除いて世界的にiBT試験が主流で実施されています。

TOEFL ITPとTOEFL iBTは違う試験なので注意

TOEFL iBTと似た名称の試験にTOEFL ITPというものがあります。こちらは「Institutional Test Program(機関による試験プログラム)」の略称で、名前の通り教育機関や企業を対象とする団体向けのTOEFLテストです。そのため、TOEFL ITPは個人では受けることができません。
また、TOEFL ITPは英語力の測定としては有用であるものの、重要技能であるスピーキングとライティングが出題されないこともあり、海外留学や大学受験での英語力の証明としては一般的に認められていません。自分の用途を見極めたうえで、間違えて受験することのないように注意しましょう。

TOEFL iBTには家庭で受けられるオンライン版もある

TOEFL iBTでは2020年以降、自宅でも受験できる「TOEFL iBT Home Edition」というオンライン受験が開始されました。これにより、何らかの事情で会場に足を運べない、または抵抗がある受験者でもTOEFL iBTの試験を受けることができるようになりました。
とはいえ、会場試験と同等の厳格性を維持するため、「常にカメラで監視・撮影される」「誰も出入りしない個室で受験する」など、Home Editionの受験においては多くの制約が設けられています。
また、TOEFL iBT Home Editionはもともと、新型コロナウイルス対策として期間限定で始まった受験形式なので、後の情勢次第では取り止めになる可能性もあります。Home Editionでの受験を検討している人は、TOEFL公式サイトから随時最新情報をチェックするようにしましょう。

TOEFL iBTはどんな問題が出題される?

TOEFL iBTは120点満点の試験で、Reading、Listening、Speaking、Writingの4技能がそれぞれ30点分のスコアとして出題されます。
具体的な試験構成は以下の通りです。
スクロールできます
セクションスコア試験時間問題数
Reading(リーディング)3054分 or 72分30問 or 40問
Listening(リスニング)3041分 or 57分28問 or 39問
Speaking(スピーキング)3017分4課題
Writing(ライティング)3050分2課題
※ListeningとSpeakingの間に10分間の休憩時間あり

ReadingかListeningのいずれかでダミー問題が出題される

TOEFL iBTの試験では、ReadingとListeningのいずれかのセクションで通称「ダミー問題」と呼ばれる、実際には採点されない問題が出題されます。ダミー問題があるかどうかでセクションごとの問題数・試験時間が変わってくるため、上の表では「54分or72分」などと幅を持たせた記載をしています。
ダミー問題は今後の難易度調整のために織り交ぜられていると言われていますが、具体的にどの設問がダミーなのかは公表されません。そのため、セクションの問題数が多いからといって、ダミーだと早合点して飛ばしてしまうのはオススメできません。ダミーか否かに関わらず、全問解き切ることを目指しましょう。

Reading(リーディング)の出題内容

Readingでは700語前後の英文が3つ(ダミーを含む場合は4つ)用意され、それぞれに関する設問を10問ずつ解いていきます。自然科学や社会科学など幅広い分野について、大学の教科書レベルの学術的な文章が出題されます。

Listening(リスニング)の出題内容

Listeningで出題される音声は「講義」と「会話」の2種類です。ダミーを含む場合は「講義4題+会話3題」の計7題ダミー無しの場合は「講義3題+会話2題」の計5題が出題されます。
「講義」では、大学での教養科目の講義中という設定で、3~5分程度の講義を聞いたうえで設問に答えていきます。
「会話」では、大学のキャンパスで交わされる会話という設定で、教授と生徒、職員と生徒などの3分程度の会話を聞いたうえで設問に答えていきます。
Listening試験中は必要に応じてメモを取ることができますが、音声は一度しか流れないので聞き逃しが無いように注意しましょう。

Speaking(スピーキング)の出題内容

Speakingでは、学術的な場面における英語での発話表現ができるかどうかが問われます。
課題の数は4つです。
1つ目の課題(Independent Speaking Task)は、身近な事柄に関する質問文に対しての意見・考えを述べます。
残りの3つの課題(Integrated Task)では、英文を読んだり音声を聞いたりしたうえで設問に対して解答します。
各課題の準備時間は15~30秒で、45~60秒程度でマイクに吹き込むかたちで解答します。

TOEFL iBTを理解し、しっかり対策して高得点を狙おう

「【TOEFL iBT対策最新マニュアル①】TOEFL iBTってどんな試験?試験概要などを詳しく解説」では主にTOEFL iBT試験について詳しく説明してきました。
これから試験を受ける方は、試験について理解した上でしっかりと対策をして目標達成を目指しましょう。

【TOEFL iBT対策最新マニュアル②】ではTOEFL試験のスコアやその利用方法、申込方法や費用、IELTSとの違いなどについて詳しく解説しますので是非引続きご覧ください。

【TOEFL iBT対策最新マニュアル②】では受験申込の具体的な方法、スコアの利用方法などを詳しく解説
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